インサイトとプリウスを見てきた

自動車販売が不況の真っ只中にいる。今年、いや、来年の市場動向も曇りか雨だろう。そんな中、燃費効率の良い環境対応車、つまりハイブリッド(HV)車は最後の頼みの綱となりそうだ。


今年は、ホンダが2月5日に「インサイト」を販売した。販売計画の倍以上の購入成約がされたらしく、今のところ好調のようだ。一方、トヨタは三代目「プリウス」を5月中旬に販売する予定である。


両車のスペックに関しては、専門のサイト等に詳しい。
今回は、実際に外観を見たり、室内に座ってみた感想を残してみたい。
ちなみに、僕は自動車にはさほど詳しくない。


インサイトの外観は、後ろの意匠が非常にプリウスと似ている。これは、ハイブリッドバッテリーがトランクに配置されているためである。そのため、荷物を置くスペースを確保するために、トランクの意匠が通常の車よりも上にあるのである。また、空力対応も理由の一つのようだ。


室内に入ると、やや狭いが感じがする。後部座席に座ってシートバックに背中をつけたら、頭が天井にあたってしまった。シートベルトは、プリウスよりも引き出しやすかった。ドアや天井、その他の内装材は安っぽい感じがした。コンソールは非常に小さく、樹脂でできていた。運転席のスピードメーターがださかった。小学生が描く近未来的自動車を表現したようだ。年配の方は好むだろうか。もっとシンプルでよかったような気がする。


一方、プリウスインサイト比べてやや室内空間が広いと感じた。内装はインサイトよりは高級感はあったが、値段の割りにはという感じがした。ハリウッドのセレブがこぞってプリウスに乗っていると聞くが、燃費効率が良いという点以外に理由はなさそうだ。内装の美観やすわり心地に特別の価値がないように感じた。レクサスのLSやGS、カムリなどの高級車にはハイブリッド仕様があるので、それらに乗った方が良いのにと思った。


両車とも初めて見た。5分ほどしか見れなかったので、感想はこれくらい。三代目プリウスがもっとインサイトの価格帯に近づけば、顧客はやはりプリウスに移るだろう。そしてトヨタはきっと値段を下げるだろう。ハイブリッド車といえばトヨタというブランドをここで覆されたくはないだろうから、トヨタがどこよりもライバル視しているのはゼネラルモーターズでも日産でもなくホンダだから、初代プリウスだって初めは1割ほど赤字で売っていたから、というのが僕が考える理由だ。