ボウリング・フォー・コロンバイン
ついでに、『ボウリング・フォー・コロンバイン』も観た。
この映画は、アメリカの銃社会について取材している。
ムーアが、事件の被害者を連れて、アメリカ第2の大手スーパーマーケット・チェーン『Kマート』の本社を訪れ、交渉の末に全ての店舗で銃弾の販売を止めさせることに成功させるところがィィ。日本では、ムーアのような人も、Kマートのように即断できる人もなかなかいないだろう。
アメリカでは、年間約1万人が銃で死んでいる。ところが、”戦争を起こした”日本やドイツでは年間数十人である。かつての植民地宗主国だったイギリスもせいぜい2桁である。もっとおもしろいのはカナダである。カナダでは、3人に1人が銃を持っているが、銃による殺人は全くといっていいほど聞かないという。
アメリカは、政治家が率先して人を殺しているからなのかもしれない―。
アメリカはオワッてる―。
ちなみに、題名に「ボウリング」とあるのは、
1.「犯人達がマリリン・マンソンの影響を受けた」として保守派メディアからマンソンが批判されたにも拘らず、犯行の直前までプレイしていたボウリングの悪影響が論じられないのはおかしいという皮肉。なお、マンソンの影響は後に否定された。
2.ボウリングのピンは人間と形が似ているので、銃の射撃練習に使われる事。
に由来しているらしい。